
「トルコとの国境」
島国・日本に生まれた僕は「国境」というモノを知らない。
なので、国境というモノを見ると不思議な感じがする。
「この国境の向こうでは違う言葉が話されている」という感覚は
日本人の僕にはなかなか理解出来なかった。
陸路で国境を越えたのは、実はアルメニア−グルジア間しか無い。
飛行機はとても便利だけれども、バスや車、列車で陸路を
ノンビリと景色を眺めている方が風情があって僕は好きだ。
「移動費をケチる」という意味ではなくて、陸路でその国を
移動すると、観光名所以外にも興味深いモノは沢山見えてくる。
但し、コーカサスの道はかなり荒くれているので
車での移動は相当に大変なのだが、、、
「国境」に関して最も印象深かったのは、トルコとの国境だろう。
鉄条網が張り巡らされて、回りには本当に何も無い。
アルメニア側からは、クルド人の集落がかすかに見えるという程度だった。
この鉄条網のコチラ側と向こう側では、違う言葉が話されている。
そして、永遠に分かり合えない民族同士の確執のバッファーゾーンが
この「鉄条網」なのだろう。
空が落ちてきそうなくらい、この日は空が澄んでいた。
21世紀になって、世の中は多少便利になったのかもしれないが、
肌の色、言葉、宗教、そして民族の隔たりというのは昔と変わらない。
共産圏が崩壊して、世の中少しは丸くなるかと思えば、相変わらず
宗教の違いやら民族の違いやらで人々はイガミ合う。
アルメニアは吹けば飛ぶような小さな国だ。
指導者は民族主義を煽るのも良いが、もう少し賢くなったらどうだろう?
もう少し、手堅く賢い外交が出来るようになる事こそ、低迷する経済を
打開する唯一の道なのではないだろうか?
ココは、何も無いアルメニアの中でも特に寂しい地域だ。
在外のアルメニア人が感傷に浸る場所であって、外国人旅行者が
来ても楽しい場所では決して無い。

見張り塔があり、24時間監視しているとの事

国境付近の本部。10人も居なさそうでしたが

天気の良い日のアルメニアは空がとても美しい

国境沿いに延々と張り巡らされている鉄条網

トルコ人も同じ空を見ているハズなのですが、、、