
「如何にアルメニアで生き抜くか?」
CISで生活するのはなかなか大変かもしれません。
ですが特にアルメニアはある意味、「最もガイジンが生活するのが大変な国」
かもしれないです。まぁ、その分他に楽しい事もあるのですが、、、
日本では当たり前のようにあるインフラが無かったり、全てのシステムが
古かったり、、、地域一帯の電気が止まってしまったり、水が1日に3時間しか
使えなかったり、電気を使い過ぎるとブレーカーがハジける!というのはお約束です。
コレらの事に関しては、アルメニアに住む限り文句を言う事は出来ません。
現地のアルメニア人にとってはこのような生活こそが「ノーマルな状態」なのです。
冬は部屋の中でさえ寒くてたまらないのですが、コレに関してもアルメニア人は
着込むなりなんなりして、それなりに耐えしのいでいます。コレがこの国の「普通」です。
ガイジンだからと言って「情け」や「容赦」は無い国なのです。
そして、日本的な感覚で言う「春」と「秋」がアルメニアにはありません。
夏が終わったらイキナリ冬が来てしまい、「最悪な3月」が過ぎると
またまたイキナリ今度は夏が来てしまうのです。
コレも体調のコントロールするのを難しくしている原因だと思います。
(アルメニアの3月は本当に天気が悪い日が続く。イキナリ雨が降ったりする。)
さて、「生活基盤」であるアルメニアのインフラ状況などはどんな感じかを
ココに少し書いておきましょう。
この国は今の所、民営化が非常に中途半端で「宙ブラリン」な状態です。
電話会社、水道会社やら何やら諸々の社会的インフラを外資にバカバカと
政府が売り払ってしまった為に、事情が飲み込めない我々ガイジンは非常に
苦労しています。イエ、地元のアルメニア人でさえ怒り心頭です!
例えば、電話会社「アールメンテル」は今現在ギリシャ資本です。
昔は月々900ドラムを払えば、電話は掛けたい放題でした。
ところが、ギリシャ資本の手に渡ってから特にインフラの設備増強や
設備投資をするでもなく、相変わらず雑音がヒッドイ「アナログ回線」なのに
ある日、日本同様の「従量制」にするとイキナリ宣言しちゃいました。
そこからが大変!政府は「払うなッ!」と言うし、アールメンテルは
「いつまでも甘ったれるんじゃねぇッ!従量制でシャキシャキ払えッ!」
と全く逆の事を言っています。
僕はとにかく電話が使えない事が一番困るので、「従量制」でも良いから
払おうと思って払いに行くと係りの人は「払わんでいいッ!」と言います。
「今まで通り、900ドラムだけ払ってくれッ!」と言ったきりです。
しかも「今月はココで払って、来月はアッチで払って、その次はコッチで払って」
という感じで、毎月支払う場所が違うのも本当に困りモノです。
この辺のメチャクチャさ加減やいい加減さは見ていて非常に愉快なのですが、
住んでいる「事情の分からないガイジン」にとってはチョット困りますよねぇ、、、?
そして、ロシアやウクライナと違って電気は完全に従量制です。
お金が払えない人は厳寒期のアルメニアでひたすら寒さに耐えて、耐えて
耐えまくりの生活をするワケです。(コレはマジで辛い!)
日本とアルメニアの物価やら一人あたりのGNPと比べても、かなり電気料金は
高いような気がします。イヤ、どう考えても高すぎます。
たまに「薪ストーブ」のようなモノを持ってる人も居ます。コレはかなり暖かいです。
ですが、この薪ストーブの燃料の為にイェレヴァンは街路樹やら何やら木を切られまくって
いるらしいです。勿論、今でも。実を言うと買いたいと思っていたんですケドねぇ、、、
僕の友達数人も92年、93年と最もアルメニアがエネルギーその他で
「困窮した時期」に、木を見張る「自警団」をしていた事がある!と言っていました。
そして、水道ですがコレが最もイタイです。
「水道代の払いが悪い区域一体から丸っきり一滴も水が出てこないように
元栓自体を閉めてしまう」という強攻策を政府は打ち出しました。
水を止められた地域に住んでいる人達は、アタリ前ですが非常に困っていました。
仕方なく、他の水が出る地域まで歩いて汲みに行って凌いだらしいです。
月々たった400ドラム(100円弱)なのですが、人々の話によると「1日に3時間しか
水が使えないのに、何で払わなきゃならないのだッ!」ってなモンらしいです。
下の階にすんでいる気の良いおばさんは、独立以後「一度も水道代を払っていない!」
と豪語していました。僕にはとても真似出来ません。
そんなワケで、ロシアやウクライナでもそれぞれ住んでいれば問題と感じる事は
あるのかもしれませんが、アルメニアの場合はチョットだけ勝手が他のCIS諸国とは
違うようです。(実はどこも大差ないのだが、、、)
方法論もヘッタクレもない民営化をすると「コーなる!」という手本を
他のCIS諸国に先駆けてアルメニアは示してくれました。
ベラルーシもウクライナも「コレはイカン!」とでも思ったのでしょうか?
ベラルーシはロシアとの関係を再び密にし、警察国家に戻ろうとしています。
ウクライナも凶悪な税率で外資を締め出してしまったから、一向に経済が上向く気配がありません。
(でも、ウクライナ人は人が良いので好きだッ!)
僕個人の意見としては「ゆるい全体主義、ほどほど民主主義」が旧ソヴィエトの
国には丁度良いと感じるのですが、、、
さて、これは別に旧共産主義国ウンヌンに関わらず、外国に住む場合の鉄則だと
思うのですが、「絶対に信用が出来る現地の友人を一人でも多く早い内に作れるかどうか?」
というのが大きなポイントだと思います。
僕の場合、幸い「困った時に助けてくれる良い友人」に恵まれたので、
本当に助かっています。
逆に居なかったら、とっくのとうにギブアップしていたと思います。
彼ら、彼女らのお陰でどれほどこの困難だらけのアルメニアでの生活が
助かっているか計り知れないホドです。
とにかく、アルメニア(及び全CIS)では何でもかんでも壊れまくります。
ですが、アルメニアの男性は冷蔵庫だろうがキッチンだろうが、水回り、車、
電気回り、ガス回りと何でも器用に修理します。
しょっちゅう、僕のアパートはコンセントの差込口が燃えて困るのですが、
その程度なら自分でまぁなんとか修理します。
が、一回ブレーカーが思いっきり予告も無しに爆発した事があって、
その時はただただひたすら途方に暮れてしまいました。
こんなもの直したこともないし、電気ショックでビリビリしそうで怖いし、
(なんたってソヴィエト製!)それ以上に真冬のクソ寒い中、
電気がないんじゃストーブが使えない=(イコール)「凍死するかも」、、、
本気で「コレはヤバいッ!」と思って知り合いに泣き付いたら、
「あいよ!今から行くよッ!」と言って本当に来てくれました。
何やらメーターを使いながら10分ホドで、新しいのに付け替えて
くれたのにはもぅ、ただただ感謝ッッッ!
困った時に助けてくれる友達こそが真の友人だというケド、本当にそうですね。
ってな感じで、頼れる友人(老若男女を問わず)を作れるかどうかで
この国での生活は非常に左右されます。
アルメニアでそんな「頼れる友人」を見付けるのは、難しい事ではありません。
アルメニア人の中にもいっぱい「素朴でシンプルで親切な人」が居ます。
ですが、、、そういう素朴な「良い人」に限って目先が利かないもんだから
貧乏だったり、失業していたりするのですが、、、
そんな人が幸せにつつがなく過ごせる国に早くなって欲しいものだ、、、
頑張れッ!アルメニア政府ッ!汚職を繰り返している場合じゃないゾッ!