「我が闘争の日々」


相変わらず暑くて、寝苦しいが夜が続く。
寝ていても、あの独特の「音叉」を叩いたような蚊の羽音に起こされる事もしばしば有った。
ウクライナ滞在中はサーシャのお母さん、「パリーナおばさん」の家に泊まらせてもらっていた。
サーシャは「俺んトコに泊まれ!」と言ってくれたが、サーシャは子供が6人もいる(!)。
なので、有難い申し出を辞退してパリーナおばさんの所に泊まらせてもらっていた。

到着してから知ったのだが、パリーナおばさんトコのお風呂が壊れていた。
毎日、アッチコッチを歩き回って汗だくでヨロヨロしながら帰って来てもシャワーを
浴びる事が出来なかった。コレは「キレイ好き日本人」にとっては物凄くツライ。
自分は、例え「シャワーを浴びたら飯抜きだ!」と言われてもシャワーを浴びたい人である。
仕方なく、体は濡れたタオルで拭いて頭は水で洗っていた。
が、その水も夜になると出てこない事がしばしば有った。俄然、「クサッ」てくる。

それにもめげず、毎日毎日バスやマシュートゥカを乗り継いでアパートを見て回った。

、、、しかし、冬にウクライナに来た時も思ったのだが、ウクライナではキレイな若い女性が
バスの中でセッセッと「切符もぎり」をしている。勿論、全員が若くて美人なワケではないけれど、、、
背がスラーっと高くて、頭の小さい、スタイル抜群のキレーな女性がクソ暑いバスの中で
汗を飛ばしながら働いている姿には、CISに住むスラブ女性の「逞しさ」や「健気さ」を感じた。

そして、文句を言ったり、からかってくるウクライナ男性やロシア男性に決して負ける事無く
「どつき回している」姿には異性の外国人の目にもとても「頼もしく」、そして物凄く「勇ましく」映った。
ロシア、ウクライナの女性は、とてもしなやかで強い。「喧嘩して勝とう!」等と思わない方が良い。

一回、「ミラ・ヨボヴィッチ」にそっくりなキレーな若い女性が何やらお店の改装の仕事をして
ペンキだらけになっているのを見た時は腰を抜かす程ビックリした。
自分の方を振り向くなり、「ペンキが飛んだかしら?ゴメンなさいね。」とニッコリ微笑んだ。
こんなキレイな女性には、もっと他の仕事があるような気がする。
しかし、このメチャクチャなアンバランス加減が現在のCISの現状かもしれない。

ウクライナの女性は例え「美人」でも、それを鼻にかける事なく気さくに話せる人が多い。
男性も酒を飲み交わせばまるで「旧知の仲」のようにお互い振る舞う事が出来る。

初めてウクライナに行く時にアルメニア人の知り合い何人かにウクライナの印象を尋ねた事が有る。
全員が全員、「ウクライナ人はとても親切だ」と言っていた。自分もアルメニア人のこの意見には同意する。

さて、、、1週間くらい経ったら、ある程度要領が掴めてきた。
そして、アパートの状態や立地以上に「見るべきポイント」が
ある事も分かった。実は、コレこそが最も重要なポイントである。

ウクライナに限らず、CIS全般で「不動産詐欺」が横行しているらしい。
CISの人間でさえ騙されるのだから、「ガイジン」である自分は余計に
注意しなければならない。「ガイジン」だと思われるとナメてかかられる。
これらの諸々のプレッシャーは自分自身で跳ね除けなくてはならない。

さて、具体的にCISで多い不動産詐欺とはどんなものだろうか?

CISでアパートを買う日本人は自分を含めてかなり稀だと思う。
いたとしたら、それは多分CIS国籍の人と結婚してCISに住む人だと思う。
CIS国籍の旦那さん、奥さんを持つ人がこのページを見て参考になるかどうかは
分からない。が、少しでも参考になったら幸いである。

さて、まず最初に「借金」の有無。

CISでの借金とは具体的に「セントラル・ヒーティング」、「ガス」、「電気」、「水道代」
等がある。勿論、それ以外にも「個人的な借金」が有るか無いかも重要。
コレを踏み倒して出て行かれると、後に住む自分達に皺寄せが来る事は明白である。
これらの支払いをキチンと家主がしているかどうかは非常に重要!
日本人にしてみたら大した額じゃないかもしれないが、もし持ち主にコレ等の借金が
有る場合は、どのようにして解決するかは前もって話をしておかなければならない。

が、借金に関しては意外と簡単に調べる事が出来る。それぞれの役所に行って家の持ち主の
名前と住所を言えば割とスグに「幾ら位の借金があるか?」を教えてくれる。
殆どの場合、家主は「コレ等の借金」に関して口を閉ざす事が多かった。
調べるのが面倒でも、コレを省くと後でとんでもない目に遭う。
微に入り、細に入り徹底的に調べて、自分の足元を固めながら交渉しないと
CISでは呆気無く足をすくわれて「お陀仏」なってしまう事は、常に肝に命じなければならない。

次に、「隣人」。

日本の、特に東京では隣に誰が住んでいようが知った事ではない。
実際、自分は東京で一人暮らしをしていた時、3回ほど都内を引っ越ししていたが、
隣人の顔はついぞ見た事が無かった。

しかし、ウクライナでは隣人が「どんな人であるか?」はとても重要である。
出来れば「隣人」は、人の良さそうな、大人しそうな、世話焼きそうな「お年寄り」が好ましい。

逆に、一番ダメなのが「麻薬中毒患者」。若くても年寄りでもコレは絶対にダメッ!

「そんなバカな!」と思うかもしれないが、非常に多い。
ウクライナ、特にアゾフ海沿岸の地域は恐ろしい程に「麻薬」がはびこっている。
程度の差こそあれ、CIS全土では慢性的に「麻薬問題」を抱えている。
勿論、アルメニアでも同様の問題はある。社会がメチャクチャだとその「厳しい現実」から逃れる為に
「麻薬」や「酒」に走ってしまう人の数は決して少なくはない。

実際、サーシャとアパートを見て回っている時の事。
毎度の事ながらトイレに行きたくなった。が、ウクライナには日本みたいにそこら中に
「公衆便所」があるワケではない。従って、「トイレに行きたい」のではなくて
「とにかく何処でも良いから用を足したい」というのが正確な表現。

で、しょっちゅうサーシャの案内で人気の少ない物陰に入って用を足していた。
ハッキリ言えば、、、「立ちション」です。 、、、はじかちぃ、、、懺悔します。

歩く度にプラスチックの擦れるヘンな音がする。が、その時は足元にそれほど注意していなかった。
とにかく我慢の沸点に達していたから、ただその時はひたすら「用」を足したかった。
で、用を足している最中に「フ」と足元を見てみたらば、、、

ギャーッッッ!!! 、、、数え切れないほどの使用済み注射器がッッッ!!!

2000本か、3000本か、、、それ以上だっただろうか?注射器だらけで地面が見えない程だった。
コレを見た時は一瞬、「ヨローッ」とした。ショックの余り、貧血を起こしそうになった。
と言うよりも、その時は「ジャンキーの溜まり場」で立ちションしていた自分に気が付いて「ゾッ」とした。
(その時、カメラを持っていなかった事を物凄く後悔した。)

、、、CISでは簡単に薬局で新品の「注射器」を買う事が出来る。勿論、アルメニアでも。
簡単に「注射器」を誰でも買えてしまうから、ネズミ算式に「麻薬中毒」が増える。
ならば、「薬局で簡単に注射器を買えないようにすれば良い!」と誰かは意見するかもしれない。
しかし、そうすると今度は複数の人で注射器を使い回してしまい、結果的に
エイズ等の「伝染性の強い病気」がネズミ算式に増える。どちらにしても、悲惨な状況だ。
この辺に、ウクライナのみならずCISが慢性的に停滞する原因があるように思う。

サーシャに「アレ(注射器の山)は何だ?」と聞いたら、「なーに、大した事はないよ。」との事。
サーシャは末期のジャンキーに背中を「グサッ」とヤラれた事がある。傷は生々しく今でも残っている。
刺された時に着ていた革のコートを見せて貰ったら、背中の所に本当に穴が開いていてその周りは黒くなって
乾燥した「血」がこびり付いていた。 サーシャはまるで「戦利品」のように誇らしげに見せてくれたが、、、

冬の寒い或る日の事。サーシャは、酔っ払って橋から滑り落ちて川に落ちたらしい。
(ロシアのエリツィン元大統領も酔っ払って川から落ちたと聞いた。ロシア男は酔うと川によく落ちるようだ。)
「凍え死ぬかもしれない、、、」と正気に戻ったサーシャは自力で近くの工場まで歩いて行って
焚き火にあたらしてもらって、体中を乾かしたそうだ。

ところが、乾かしていたら着ていた「革のジャンパー」まで乾ききってしまい、そのままジャンパーごと固まってしまったらしい。
「ヘンな体勢」のまま体を動かす事も出来なければ、脱ぐ事さえ出来なくなってしまったのだそうだ。
が、どうしようもないので仕方なく徒歩で家まで帰ったらしい。ジャンパーが固まったままで財布を取り出したくても
取り出せない。お金を取り出せないから、バスにも乗れない。だから「徒歩」でトボトボと帰ったそうだ。
極寒の中、まさに「踏んだり蹴ったり」。中途半端なパントマイムみたいに両腕は前に出したまま、、、
周りの人は、そんなサーシャを見て「新手の酔っ払い」だと思ってクスクスと笑っていたらしい。

家に帰っても、革のジャンパーは固まったままで脱げない。濡らしてみても柔らかくなる気配は無い。
仕方が無いので、サーシャの奥さんがナイフで革のジャンパーを切り裂いてようやく脱げたのだそうだ。
勿論、奥さんには「ボコボコ」と殴られたらしい。(サーシャが奥さんに殴られている所はしょっちゅう見た。)

「アンタにジャンパーを買ってあげても、また川に落ちるんでしょう!」とそれ以来、ジャンパーを
買ってくれないのだそうだ。なので、冬は仕方なく背中に穴の開いた「例のジャンパー」を今でも着ているらしい。

「笑えない話」を「笑える話」に持って行ける才能は、「流石ロシア人ッ!」と素直に感心する。

、、、だから、ウクライナに住む為には、イチイチこんな事で驚いていたらいけないのかもしれない。
注射器の数に驚きはしたが、、、改めて自分は「ウブな日本人」だと思い知った。

その後、注意して見て歩くと道のアチコチに使用済みの注射器が落ちている事に気が付いた。
、、、まぁ、剥き出しの「チャカ」を持った奴等がウロウロしている南アフリカや、毎日のように非日常的な
「テロ」が起こるアフガニスタンやチェチェンよりかは遥かにマシでしょうケド、、、

それと、困るのが「アル中」だ。「アルコール中毒」の人は「ジャンキー」の数を遥かに上回る。
冬も「酔っ払い」は多かった。飲みながら歩いている人もロシアやウクライナでは決して珍しい光景ではない。
確かに、寒いロシアやウクライナでは「ヴォトカ」は必需品である。
自分も寒いと「ヴォトカ」を飲む。しかし、ロシア人やウクライナ人のようには飲まない。
冬、アルメニアは部屋の温度が非常に低い。5度とかそれ以下は当たり前。
ジッとしているとかじかんでくるし、何事にも集中出来なくなってくる。

特にシャワーを浴びる時は、どうしても「ヴォトカ」の助けを借りなくてはならない。
自分の場合は、このように必要だから「ヴォトカ」を飲むのである。(←言い訳くさい?)

しかし、ロシア人やウクライナ人の場合は違う。
夏の暑い日でも、彼等は意識を失うまでに飲みまくる。

そして、飲むと攻撃的になる人が多い。ロシアやウクライナで離婚が多いのは恐らく
男性の過度の「飲酒」、「深酒」が原因だと思う。

実際、パリーナおばさんのアパートで寝ていたある晩の事。(実際に目撃した話)
向かいのアパートから凄まじい罵声が聞こえて来た。どうやら酔っ払いが喧嘩しているらしい。
あまりにも激しいので、ベランダに出て様子を伺っていた。

男1:「バ、バカヤロー!離せッ!離せッつてんだッ!オラァ!!!」

男2:「このヤロー、離さないとアパートから叩き落とすゾ!」

女1:「キャアアアアア!!!ギャアアアアア!(耳をつんざく恐ろしい悲鳴)」

男1:「ウワーッ!バカヤロー、本当に切り付けやがったッッッ!(どうやらナイフを持っていたらしい)」

この後、騒ぎが大きくなる。物騒な物音や悲鳴が絶えず聞こえてくる。
周りを見渡したら、皆ベランダに出て来て様子を伺っていた。
パリーナおばさん曰く、「こんな事はこの辺じゃあ、しょっちゅうだよ。珍しくないね!」との事。

その後、救急車が2台到着した。暗くて良く見えなかったが、男の一人が血だらけになっていた。
他の男も人に抱えられてやっとの事で救急車に担ぎこまれていた。女性は気が触れたみたいに泣きまくっていた。

一部始終見終わった時、「ウクライナでアパートを買う等という事は正気の人間の考える事ではないのでは?」
と真剣に悩んだ。(実際に、その「直感」は正しかったと後日気が付く。)

酒(ヴォトカ)は恐ろしい。しかし、付け加えるならば、コレは決して「男性」だけに限った問題ではない。
勿論、男性の酔っ払いと女性の酔っ払いを比べれば絶対的に「男性」の方が多い。
男性が酒ばっかり飲んで働かないから、前述の通りうら若き可憐な女性が「力仕事」や「汚れ仕事」を
していたりするのである。コレはロシアの女性もウクライナの女性も多数証言している。

しかし、女性も深酒して意識不明になっている姿を滞在中、何度となく見掛けたことも事実。
実際、両親の過度の飲酒が祟ったのかロシアやらウクライナでは「体の弱い未熟児」が
生まれてくるケースが少なくないのだそうだ。

以下に書く事は、ウクライナに「淡い幻想」を抱いている人にはどうか読み飛ばして頂きたい。

夕方、パリーナおばさんにお使いを頼まれてサーシャと一緒に近くのスーパーまで行った。
赤ら顔の若い女性がフラフラと向こうから歩いている。街路樹にもたれかかったと思ったらそのまま
しゃがみこんで下着を脱いで用を足し始めた。勿論、僕とサーシャには全てが「丸見え」である。

思わず、開いた口が塞がらなくなった、、、と言うよりも、夢でも見ているのかと思った。
「立ちションは男性の特権!」等と言うつもりは無い。そんな事を言ったらフェミニストや
田島陽子に吊るし上げられるに決まっている。(女性の場合、「立ちション」という言葉があてはまるのだろうか?)

しかし、、、公共の場における「立ちション」は例え男性であっても見苦しい。(男性だからこそ見苦しい?)
でも、女性がソレをしているのを見たのは初めてだったし、とてつもないショックだった。
あんな光景を目にしたら、百年の恋も冷める。未だに「トラウマ」になっているような気さえする。

「酔っぱらう」という事は恐ろしい事だ。ヴォトカ(酒)は、うら若き可憐な女性さえもを
こんなハチャメチャな行動に駆り立ててしまう。その後、その女性は何事も無かったかのように立ち去った。
(当たり前だが、普通のウクライナ女性はこんな事はしない。見たのも一度きりです。)

サーシャの方を見たら、「な!ウクライナって楽しいだろう?何でもアリさッ!」
と楽しそうに語っていた。 、、、確かに「何でもアリ」だけどさぁ、、、

ウクライナやロシアで酒を飲まない(つまり「下戸」)の隣人を探し出せる確立は、
それこそ「針山で針」を探す確率に等しい。

しかし、重要なのは隣人が「深酒」して暴れるか否か?が重要なのである。
前にも記したように、適度なヴォトカがお互い飲める場合は良い。お互い飲めると急に距離が縮まるからだ。
「スラブ社会」を語る時、「ヴォトカ」というのは永遠のテーマである。歴史があり、そして非常に奥が深い。
(自分も、引退して年金でも貰うような歳になったらこの「永遠なるテーマ」を研究してみたいと思っている。)

そして、(だいぶ話が横道に逸れたが、、、)最後に絶対に外してはならない事。
それは「アパートの持ち主の名義が誰になっているか?」という事。コレこそが、最大の難関。
不動産詐欺の大部分がこの「名義の詐称」等に因るものらしい。

まず、絶対にダメなのは名義が「子供名義」になっているもの。絶対に手を出してはダメ!
コレは厳密に言えば「買う事が出来ない」物件である。しかし、この手の詐欺が一番多いらしい。

次に、離婚した独り身の人のアパート。コレもイロイロとややこしい。
ロシアやアルメニアは知らないが、ウクライナでは「離婚」した時に絶対に離婚を証明する
「証明書」のようなモノを発行してくれるらしい。(何回も見たので絶対に存在はする。)

「離婚」ではなくて、単なる「別居」だったりするとアパートの持ち主の名義(権利)が誰になっているか
(どっちになっているか?)分からない。だから、この「離婚証明書」を精読する事は絶対に必要。

その他には、、、まず「先にお金を払えッ!」と言われても本契約まで1グリブナも渡さない事や、
うかつに相手を信用しない事等、沢山ある。「一筆書け」も、効力無しと思っていた方が良い。
コレはCISに住む外国人の絶対的に必要な心掛けの一つだと思う。
そして、立場がどんなに悪くても相手に「弱み」を見せてはならないし、握らせてもいけない。
相手が不正な事をしようとしたらガンガンと抗議しなければいけないし、場合によっては
「あ、そう。じゃ、要らないよ」と言い放って全てを捨て去る決意も必要である。

CISの人達に「約束手形」等という概念は存在しない。規約・約束をネジ曲げる事くらい彼等には朝飯前である。
「北方領土」の帰属に関するロシアの言い分を思い出してみて欲しい。コレはビジネスに関しても同じ事が言える。
万が一、自分に不都合な事や相手の契約違反があっても基本的には泣きつく先が無い事は覚悟しなければならない。

旧共産圏は、「上(政府)に『政策』があれば、下(国民)に『対策』あり!」という国々の集まりなのである。
彼等、彼女等の「したたかさ」や「タフさ」、「強さ」は日本人のソレとは比較にもならない。 つまり、、、
「性善説」に基づき国家が運営されている社会に育った日本人は、厳しいソ連社会で叩き上げられた「猛者」と戦う場合
絶対に「心掛け」から、「顔付き」、「目付き」まで変えて臨まなければならない(と、僕は個人的に思う)。

しかし、彼等と一緒に酒を飲む時だけは別。これほど楽しくて、愉快で、親しみやすい人達は他に居ない。
何だかんだ言っても「CIS」に住んでいられるのは、彼等と一緒に酒を飲んだ時の楽しさがあるからだと思う。

どっちにしろ、あらゆる書類を隅から隅まで精読する事は絶対に必要。但し、この手の書類は全て
「ウクライナ語」で書かれているので余計にややこしいのも事実。(自分にはサッパリ分からなかった)
そして、何度も書くが書類にある規約を平然と踏み躙ったり、契約書をトンデモナイ方向にネジ曲げて
「後から」解釈する事はままある。無論、「念書」なんて書いて貰っても意味が薄い。
こうなってくると、半分「運試し」に近くなってくる。法による保護は「ナイ!」と思った方が良いかもしれない。

ウクライナ滞在中はこんな毎日だった。精神的にも疲れるし、暑いから肉体的にも消耗する。
夕方、パリーナおばさんの家に帰ってから飲む「ビール」は格別に美味しかったし、だいぶ癒された。
「アヴァロニ」っていう名前だったかな、、、?この時だけ「ホッ」と息をつく事が出来た。

アゾフ海の片隅で「途方に暮れる」日本人が、毎日、毎日、悪戦苦闘していた。